「国家は破綻する――金融危機の800年」読了
- 作者: カーメン・M ラインハート,ケネス・S ロゴフ,Carmen M.Reinhart,Kenneth S.Rogoff,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/03/03
- メディア: 単行本
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- 昔からインフレは、政府が国内債務(可能であれば対外債務も)の返済を回避するための強力な武器だったこと
- デフォルトを企むことにかけて、政府は天才的な創造性を発揮すること
- 統治者は臣民に対して強権を発動できるので、国内債務のデフォルトを「スムーズに」進行させられること(対外債務だとそうはいかない)
- 政府が通貨供給量を増やすのは、一つには(流通貨幣の価値を下げ需要に応じて増発すれば)実質貨幣残高に対するシニョリッジという税金を手にできるから。だがこのほかに、公的債務残高の実質価値を目減りさせ、あわよくばゼロにしようという魂胆もあること。
とまとめてある部分でした。
本書の原題は"This Time Is Different"(今回は違う)で、デフォルトしそうな状況でも皆「今回は違うかも」と思っていて...にもかかわらず、けっこう頻繁に国家は破綻しているというデータが示してあります。
日本もいよいよどうなんだろうと、この本も読んだのですが
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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