先送り症候群

『先送り』の心理をタイプ別に解説した記事が、とても勉強になったのでご紹介。
先送り=グズ、ですが、原因は信条体系が引き起こす「自動思考」にあるそうです。

【1】完璧主義タイプ

このタイプは「100点を取らなければいけない」という信条体系をもっています。

「モチベーションが高いため、ものすごいものをつくらなければ気が済まないのですが、それには膨大な時間が必要になります。しかし、まとまった時間はなかなか確保できないので、どうしても仕事の先送りをしてしまいがちなのです」

なるほど。プレゼンの準備が例としてあげられていますが、掃除が苦手な人(私です)もそうですね。始めようとすると大掃除になってしまうので、先延ばししてしまいます。

【2】効率主義タイプ

「ムダなことをやっていると勝ち残れないぞ。失敗は回避しなければ。」という信条体系です。

クリエーティブな仕事や、毎回相手が代わる営業のような仕事は、本来、効率化のしようがありません。しかし、ムダは悪、時間がかかるのは悪という思い込みがあると、仕事に取り組むよりも、ほかにいい方法がないだろうかという方向に頭が向いてしまう。でも、そんな都合のいい方法は存在しないのです」

段取りを考えているだけで時間がたってしまうタイプでしょうか。私はこの傾向はないかも。

【3】心配性タイプ

「人に文句を言われたくない」という信条体系をもっています。

「しかも、人は些細なことで怒り、文句を言ってくると思い込んでいる。だから、よほどモチベーションを高めないと、ごく簡単な作業もできないのです」

職場の雰囲気もあるかもしれません。忘年会の幹事とかまわってくると、このタイプになってしまいます。

【4】白昼夢タイプ

白昼夢タイプ=デイドリーマーで、グズの中でも最も症状が重いそうです。

「デイドリーマーは、頭の中だけで仕事を完結させてしまう人々です。空想にエネルギーを集中し、空想の世界で達成感を得ている。本人は真剣でも、周囲から見ればただボーっとしているだけです」

私のメイン症状はこれかもしれません。

「このタイプは、自己愛的な傾向が強いので、周囲からグズだと罵られても、それをあまり苦にしません」

耳が痛いです。なんとかしたいですが、対策は

  • とにかくやるべきことをすべてスケジュールに入れてしまう
  • TODOリストを細分化して、それぞれに所要時間を設定する
  • 格言をインプット

最後の「格言をインプット」は納得です。大袈裟な大義名分がないと動けないのです。

【5】自分探しタイプ

「特に若い人に多いですが、自分探しタイプの人は、成功するために、自分に合ったことをしたいと考えています。自分に合わないことをやるのは、お金と時間のムダ。何かひとつを選択するということは、他を選択しないこととイコールですが、このタイプの人は、自分に合うことを探し出したいという気持ちが強すぎて、何かひとつに決めてしまうことを恐れます。だから、何かを始めようとするとすぐに目移りしてしまい、結局、何も始めることができないのです」

もう若くないので、このタイプは卒業かも。新しいことを始めること自体が面倒になってきているので、その意味でも本格的に白昼夢タイプに移行してきているかな。

【6】リスクテイカータイプ

でました真打登場!グズの最終形。リスクテイカー(危機好き)タイプです。

「デッドラインが近づくと、それだけに注意が向くようになります。仕事のやり方にこだわっていられなくなるので、ある意味、吹っ切れてしまう」
「こだわりを捨てた結果、一挙に仕事がはかどってしまうので、一種の快感があります。その味が忘れられなくなると、デッドライン直前まで仕事をやらないことが癖になってしまうのです」

孫請けな現場は(みんなの先送りを一身にうけて)最初のスケジュールからしてリスクテイクなときがあります。いつもこのタイプの人がヒーローになってまわっているわけです。私はこの追い詰められた状況が嫌なので、会社自体を辞めたくなります。

解決方法

以上、先送り症候群のタイプ分類でしたが、解決方法は以前の記事(締め切りは絶対に守るもの - ネット夜叉幻想)で書いた「スタートダッシュ型」しかない気がしています。

この記事の内容が真理なので、100回くらい読んで心に刻みたいと思います。