「習慣の力」読了

習慣の力 The Power of Habit

習慣の力 The Power of Habit

以前から気になっていた本なのですが、著者へのインタビュー記事を見て、ちゃんと読むことにしました。

仕事に没頭することで世界を変えたい:『習慣の力』の著者チャールズ・デュヒッグの仕事哲学 | ライフハッカー[日本版]


本書にはかなりセンセーショナルで過激なことが書いてあると(読んでいるときは)思うのですが、(読み終わって)感想となるとあまり浮かんできません。さんざん言い古されてきた当たり前のことが書いたあったような気がするからです。その一方で、自分自身が「習慣の奴隷」であることを認めたくない気持ちもあり「そうはいってもなあ」と日常に流される感想にもどってしまいます。習慣というのは日常なので、魚が自分の浸かっている水の存在に気づいて流れを観察がするくらい大変です。なので原書は膨大なレファレンスを載せています。(翻訳版には掲載されていなくて、こちらで参照できます)

http://bookclub.kodansha.co.jp/books/honyaku/pdf/shukannochikara.pdf

第1部 個人の習慣

習慣はループになっており、「きっかけ」「ルーチン」「報酬」という3つのパーツでなりたっています。

自分の習慣を具体的に改善していく方法をまとめると(巻末の付録より)

  1. ルーチンを特定する
    • 自分がいつも行っていて、かつ、なおしたほうがよい行動を特定する。
      • 例:午後になると立ち上がってカフェテリアへ行き、チョコチップクッキーを買って、食べながら友人と話をする。→クッキーを食べることを止めたい。体重が増えて奥さんにおこられているから。
  2. 報酬を変えてみる
    • 「報酬」が何なのか調べるために行動を変えて実験してみる。
      • 例:カフェテリアには行かず外を散歩して何も食べずに戻る。カフェテリアには行くがドーナツを買って食べてすぐ戻る。カフェテリアに行かず友人のデスクに行って少しおしゃべりしてから戻る。どこにも行かずコーヒーを飲む。などなど。
    • 欲求を見極めるため、行動直後に頭にうかんだことを3つ書き留める。15分後にアラームを鳴らして、まだ欲求が持続しているか自分に問いかける。
      • 例:「ドーナツを食べてすぐ戻る」で、15分後まだ「カフェテリアに行きたい」のなら「糖分」を欲しているのでない。
  3. きっかけを見つける
    • 習慣を始めさせるきっかけは5つのカテゴリー『場所』『時間』『心理状態』『自分以外の人物』『直前の行動』のどれかにあてはまるので衝動が起こったときに「どこにいたか」「何時だったか」「心理状態は」「誰がいたか」「直前に何をしていたか」を書き留める。
      • 例:「何時だったか」はいつも午後3時台。それ以外の項目はバラバラで一貫性はない。→その時間になるといつも衝動がおこる。
  4. 計画をたてる
    • 「きっかけ」「ルーチン」「報酬」を好ましいように作りかえた計画をたてる。
      • 例:午後3時30分、毎日、友人のデスクに行って10分間話をする。
    • あとは機械的にできるようになるまで、繰り返す。

私の場合は、食後に眠くなって仮眠をとってしまうのを止めたいです。(食べて寝ると牛になる…)これは家にいるときだけで外出しているときは大丈夫。なので、場所が「きっかけ」の可能性が高い…直前の行動は「食事」ですね…代替の行動を習慣化せねば。

「第2部 成功する企業の習慣」「第3部 社会の習慣」は次回。(続く)
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