寺田寅彦「津波と人間」

Kindle Unlimitedを利用するようになって、Kindleを手にしている時間が増えました。もともとスマフォ依存でないし、物に依存症はでないほうなのですが、Kindle依存症のようになっています。そこであらためて以前ダウンロードしてデジタル積読になっていたこの本を読みました。(寺田寅彦は無料だったので大量にダウンロードしていたのでした。)

青空文庫寺田寅彦 津浪と人間

この中の

こういう災害を防ぐには、人間の寿命を十倍か百倍に延ばすか、ただしは地震津浪の週期を十分の一か百分の一に縮めるかすればよい。そうすれば災害はもはや災害でなく五風十雨の亜類となってしまうであろう。

という意見が物理学者らしくて良いです。もちろん寺田は常識人でもあるので、

しかしそれが出来ない相談であるとすれば、残る唯一の方法は人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するより外はないであろう。

と続きます。

そろそろ新居の防災の備えを考えようと思ったのでした。