「ロボットの脅威」読了
- 作者: マーティン・フォード,松本剛史
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/10/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
「雇用なき景気回復」ということで、景気が回復してもロボットが働くようになるだけで雇用が増えません。そしてそれがホワイトカラーにも及ぶでしょう、という内容でした。
「機械は消費しない」し、消費する人間は稼ぐ道がなくなるし、なのでベーシックインカムの話もでてきました。これについてはヨーロッパやアジアよりアメリカのほうが大変かも。医療保険ですらも公的にするのはアレルギーがあるみたいなので。
「シンギュラリティ」にも触れてあるけど、懐疑的に書いているからまあマトモかな。「シンギュラリティ」については一冊も読んでなくて、オカルト好きとしては読まねばと思うけど、現実の方がすごい展開なので後回しになってます。そんなの起こる前に、世界大戦が簡単に起こるだろ、っていう。
仕事がなくなることについては、この記事をずっと読み返していて、
d.hatena.ne.jp
ハッキングを抽象化、つまり情報化として定義すると、情報に希少性がないことから来る経済とのミスマッチは、全てのハッカーにとっての共通の利害となります。必ず、希少性を作りこむ人が存在するからです。
希少性がないという性質は、コンピュータソフトウエアにおいては純粋に現れますが、現代社会の多くの価値が、ソフトウエアほど純粋でなくても、大なり小なり同じ性質を持ちます。
このくだりがすごいのだけど、ホント世の中どうなっていくのかな。